高校教師博士を目指す

プログラミング教育の研究にしている高校教師です....。

Juliusを利用したAI教材の開発(途中経過)

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漠然とですが、AIを教える必要があるように思えるので、とりあえず音声認識教材を作ってみようと思っています。どのようなものになるか、最終形を決めていないのですが途中経過を報告します。高校ですと、高額な開発費もなく、実習を行うにもお金がないのでラズベリーパイで作ろうと思います。また、AIソフトはオープンソースJuliusを使いました。

用意したもの

初めは何をしてよいのかよくわからなかったのですが、ネットで検索をかけながら資料を集めました。しばらくUnix系のコマンドを操作していなかったので、ターミナルにも少し戸惑いました。(コマンド覚えないとなぁ)

 

マイクの優先度について

どの資料にもかいてありますが、USBマイクを利用すると優先順位が低いので、優先順位を上げる必要があります。

  1. cat /proc/asound/modules

このこのコマンドを実行するとはじめは、

  •  0 snd_bcm2835
  •  1 snd_usb_audio となります。

そこで、この優先順位を変えるためにファイルを書き換える必要があります。

  1. cd /etc/modprobe.d/
  2. sudo nano alsa-base.conf

alsa-base.confは自分のラズパイには存在していなかったので、新たに以下の文をファイルに書き加えました。

  • options snd slots=snd_usb_audio,snd_bcm2835
  • options snd_usb_audio index=0
  • options snd_bcm2835 index=1

このあと sudo rebootをかけて再起動をし、

cat /proc/asound/modules

を実行したら

  •  0 snd_usb_audio
  •  1 snd_bcm2835 となれば成功です。

 

録音のテスト

f:id:zo3zo3:20180124104400j:plainarecord -lを行い、カード番号を確認します。カードは0です。

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カード番号(-c 0)、感度(54)を設定します。

つぎに

  • arecord -D plughw:0,0 -f cd test.wav

を実行することによって、test.wavに録音がされます。Ctrl+cで止まります。

再生は

  • aplay test.wav

上手くいくと、録音した音声が聞こえます。

 

juliusの音声認識

juliusのインストール

この作業を行うことでjuliusがインストールされます。

Dictation Kitのダウンロードを行います。

解凍後dictation-kit-v4.4が出来ます。

認識を確認するには、cd dictation-kit-v4.4/の後

julius -C main.jconf -C am-gmm.jconf -demoを行うと以下の画面になり話せるようになります。

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今回はここまでですが、このあとどのように発展させて教材にするか検討中です。

 

参考資料

以下のサイトを参考にしました。大変参考になりました。ありがとうございました。

ラズベリーパイ3でJuliusを使って音声認識をする方法2017 RasPi 3B + Raspbian Jessieで確認 | IoT PLUS

BPK-11 : Juliusで音声認識してみる – Bezelie Official